2026.10.06
「用の美」


“「用の美」に思うこと”
用の美とは鑑賞するための美術品ではなく日常の生活道具にして使われる中で生まれるその道具が持つ本来の美しさを指す考えです。
このような概念が生まれた大正末期から昭和初期の日本では工場での機械による大量生産によって均一で安価な製品が日常に溢れ出しました。それに対する反動なのかアンチテーゼなのか「用の美」というものが注目されてきたのです。
しかし使ってこその美しさや価値、という本質が「用の美」という名前によって注目されて崇められ展示されるという矛盾も生まれました。
ノリエノジでは私が私の作る料理に合わせて作った器、逆に自身が作った器に合わせた料理を日々丁寧にご提供しています。「用の美」の本来のあり方を体現する。そんな試みかもしれません。
大袈裟な主張や押し付けはせず、自分が良いな、と思った料理と器をこの鵠沼海岸で作り続けている、そんな日々を重ねています。



